こころみ学園の葡萄畑では、開墾当初からマスカット・べーリーAを育ててきました。普段は、自家畑(こころみ学園開拓園や赤見の葡萄畑)のマスカット・べーリーAから一番良い樽を厳選して、「第一楽章」というワインをつくっています。
2013年、この年は、こころみ学園開拓園の葡萄からつくられたワインが入った樽も、佐野市赤見の畑の痩せた土壌の葡萄から生まれたワインが入った樽も、それぞれ、質も個性も、とても素晴らしいものでした。そこであえてブレンドせずに、100%赤見の葡萄畑のマスカット・べーリーAのみの樽をビンに詰めてみました。
「2013第二楽章」、この赤ワインには強い花の香り、スパイス、果実など品種の特徴が十分に表れています。またこのワインは熟した果実の味わいと複雑さを持つ自然のままのワインに仕上げるために、製造過程において清澄・フィルター処理を一切行なっていません。その結果、ワインはやや曇ったままで熟成とともにオリが沈殿するでしょう。開栓する数時間前にボトルを立て、オリを沈めておくことをお勧めいたします。オリが舞わぬようグラスにゆっくりと注ぎ、ワインをお楽しみください。